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蓮太郎はこんな時間

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  蓮太郎はこんな時間に料理を作ってくれた唯由への感謝を示すため、もう一度、心を込めて繰り返した。

 

『ほんとうに心から美味かった』と。

 

「ほんとうに心からお前が好きだ」

 

 唯由はまだフリーズしている。

 

 もう一回、感謝を伝えてみよう、二手遊艇 と思う蓮太郎は必死なあまり、自分が言おうと思っていることと、口から出ていることが違うことに気づいてはいなかった。

 

「いや、ほんとうにお前が好きだ」 

 

 

「あ、ありがとうございます」

 

 唯由は笑顔で蓮太郎を見送った。

 

 危ないから外に出なくていいと言うので、玄関から。

 

 うん、と蓮太郎は嬉しそうに頷く。

 

 でも、この人、わかってないよね……と唯由は思っていた。

 

 さっき、好きだと言ってきたとき、笑顔と言葉が全然合っていなかった。

 

 この人にありがちな照れもない。

 

 繰り返し、好きだと情熱的に告白されたが。

 

 情熱的なのは言葉だけで、その顔つきも口調もまったく情熱的ではなかった。

 

 なんか違うことを言いたかったんだろうな、というのはわかる。

 

 きっと仕事で疲れていたんだろう。

 

 そう思いはしたが、やっぱり言われて嬉しかったし。

 

 さっき、キスされたことだけは本当だった。

 

 ……愛人だからしてみたんですよね?

 

 愛人だから、しておかなきゃと思ってしてみたんですよね? 恋愛経験ゼロな唯由は自分に自信がなく。

 

 蓮太郎が自分に本気で好意を抱いている、という発想には、たどり着けなかった。

 

 窓からも見送らなくていいと言われていたので、カーテンに当たる車のライトで、彼が出ていくのを確認する。

 

 そのままぼんやり窓近くに突っ立っていると、カーテンの向こうから声がした。

 

「ついに恐れていた事態が起こりましたね」

 

 いつか聞いた声だった。 カーテンを開けると大王直哉が窓の下に立っていた。

 

「蓮太郎様は、ついにあなたへの本気の愛を自覚しはじめたようですね」

 

 ……いや、自覚があるようには見えなかったんですけど。

 

 完全に表情と内容がズレてましたしね。

 

 そう思いながらも、唯由は赤くなる。

 

 口から出た言葉の方が間違いかもしれないよな、とも思ってはいたのだが。

 

「ですが、困ったことに、月子様との見合い話はまだ継続中なのです」

 

 えっ? と唯由は声を上げていた。

 

 なんでだ。

 雪村さんのひいおじいさまのところにもご挨拶に行ったのにっ、と思う唯由に直哉は言う。「あのあと、他のご親族からまた、蓮形寺月子さまとのお見合いのお話が来たのです」

 

 前回のとは違う写真なんですけどね、と直哉は、月子の見合い写真を見せてくれた。

 

 月子はアンティークな着物を着て、白い洋館風の建物にいた。

 

 こちらを見ずに遠くを見ている。

 

……なんか、見合い写真というより、雑誌の一ページみたいですね」

 

 前の写真は成人式の流用だったが。

 

 これは、あれかな? と唯由は呟いた。

 

「月子が進んで見合い写真撮るとは思えないから、お友だちと大正時代の着物着て写真館で写真撮るとか言ってた、あれかな……?」

 

「そうかもしれないですね。

 気軽な感じのスナップ写真、みたいなこと言って渡してこられたみたいですから」

 

 何処も気軽でないうえに、スナップ写真でもない、

と立派な装丁の写真を見ながら唯由は思う。「雪村と縁続きになりたい、月子様のお母様側のご親族がいらっしゃるみたいですよ」

 

 前回のお話は蓮形寺のご親戚からだったので、唯由様でも、月子様でも、どちらでもいい感じだったんですけどね、と直哉は言う。

 

「真伸さまは、蓮太郎様のお相手は唯由様で、と思ってらっしゃるみたいなんですけどね。

 

 月子様のお母様、虹子様のご親族と結託している雪村の親族もいる様子。

 

 あんまりに親族連中がうるさく、蓮太郎様が唯由様とのことをハッキリされないようなら、気の短い真伸様のことですから。

 

 じゃあ、もうめんどくさいから、と月子様とのお話を進めてしまわれるかもしれません。

 

 実際のところ私も、唯由様の存在を知っても、ああ、蓮太郎様がまた妙なことを言い出したな~という感じで。

 

 いつまで、この愛人ごっこ続くのかな、なんて。

 失礼ですが、ちょっと思っておりました」

 

 そう直哉は白状する。

 

「でも、蓮太郎さまが唯由さまへの愛をご自覚されたのなら、ご親族の方々と全面的に戦う必要がありますね。

 

 お二人とも、モソモソと、

 

 好きかもしれない。

 いや、やっぱり、違うかも~とか、恥じらっている場合ではございません」

とぴしゃりと初恋ゆえの迷いをぶった切られる。

 

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