博客首页  |  [bloggererica3]首页 
博客分类  >  心灵细语
bloggererica3  >  未分类
「仰る通り

77775

 「仰る通り、クロノ原で太子殿下の軍の行動を全て読み切っていたような姫君達の活躍ぶりに、バレているかも知れないとも思いました。しかし、憎いハンベエを倒す機会がまだ有るかも知れないという想いと姫君に対しての申し訳なさの狭間で心揺れている内に今日となって終いました。」

 ソルティアから聞くだけの事を聞き終えたエレナは胸の前で手の指を組み、暫し無言のままだった。ソルティアは唯々項垂れるばかりである。

「貴方がハンベエさんを仇と狙った気持は丸っきり分からないわけでは有りません。しかしながら、叛乱に手を貸し或いは敵の間者となって味方を裏切る行為を行った貴方を側に置いておくわけには参りません。本日限り、私の前から姿を消しなさい。」

 やがて、エレナは透き通るような静々とした声音でソルティアに言い渡した。

 言い渡された処分にソルティアは瞠目の視線をエレナに注いだ。死を賜るものと半ば待ち受けていた所へ、単なる放逐という処罰とも言えぬほどの寛大なエレナの裁断であった。

「姫君、良いのですか。このまま私を生きたまま放てば、私はハンベエへの仇を諦めませんよ。姫君にとってはハンベエは大功有る人間なのでしょう。」

「ここから去った後、貴方がどうするかは貴方が決める事。指図は致しません。ただ、良く考えて欲しいとは思います。ハンベエさんの命を狙った者は数知れず、でも悉く逆に討ち取られています。あのテッフネールでさえもハンベエさんを倒せませんでした。ソルティアが仇を討とうとしても返り討ちにしかならないでしょう。それよりも、二人の幼子が幸せになるよう母として養育に力を尽くす事を考えた方が良いように思われます。」

 エレナは穏やかにソルティアを諭した。

 ソルティアは黙りこくり、ひたすらエレナの顔を掬い上げるように眺めていたが、

「姫君の寛大な計らいに感謝致します。この御恩は終生忘れる事は無いでしょう。」

 と深々と頭を下げるとエレナの前から去って行った。 その後、ゲッソリナからイザベラがやって来ると、エレナはソルティアに対する処置に自信が持てなかったのか、

「私の処置は甘過ぎたでしょうか。」

 とイザベラの感想を求めた。

「そんな事聞かれても知らないよ。綸言出でて汗の如しとか。済んだ事じゃないか。まあ、強いて言えば、乱の最中にやっちまった事は乱が治まった後には殊更咎め立てないと言うのは、それはそれで一つの知見じゃないのかい。何にせよ後始末案件が山積みだから、取り敢えず手早く片付けるってのが大事な所だよ。」

 イザベラは少し煩わしげに答えた。『意見を求められても困るよ、そう言うのはアタシの専門分野じゃない』と顔に書いている。

 エレナとイザベラのやり取りは侍女は席を外した場で行われいる。二人切りと言いたい所であるが、エレナの側にはずっとハイジラがいた。エレナが常に側に置いて離さないようだ。

 ハイジラについても、エレナからイザベラに相談が為された。

「随分と健康そうな少女に生まれ変わったでしょう。それに今こうして見るとかなりの美人さんですよね。でも、拷問の後遺症はまだまだ癒えてはいないようで、時に脅えたように身を震わせる事が有ります。それにまだまだボーッとしてるばかりで、感情が見えません。好き嫌いの別さえ判然としない様子なのです。時が解決するのを待つ他無いのでしょうか?」

 イザベラはハイジラを見るとも無しに見た。やって来た時から気付いていたが、ハンベエに捕らえられた当初とはもう別人の容姿に変わっていた。骸骨かと見紛うほど痩せこけていた顔は血色の良い頬が目立つようになっていたし、枯れ木のようだった肌も潤いを帯びて美しく輝いている。折れるかと心配を起こすほどに痩せ細っていた身体もすっかり均整の取れた肉付きに変わっていた。そしてエレナも口にしたが、容姿も美少女と呼んで不足の無いものに変わっていた。

 モルフィネスが大火傷を負うという事態が発生した為、ゲッソリナに急行する事になったが、ハイジラの治療も元々イザベラが期待された役割だ。

「アタシの手元に暫く預かろうか。」

 
给本文章评分:
    留言:
留言簿(游客的留言需要审核后发表。请遵守基本道德。) >>